足三里に鍼灸|緊急事態の備蓄にお灸を加えるべき科学的理由

【概要】

オイルショック等の緊急事態に備え、足三里ツボへのお灸が胃腸・免疫・自律神経を整える効果をエビデンスとともに解説。備蓄リストに加えたいセルフケアを鍼灸師が紹介します。



【本文】

【1】結論

緊急時の体調管理でお悩みの方へ。災害やオイルショックのような非常事態では、体の不調が命に直結します。そんなとき、足三里(あしさんり)へのお灸が胃腸機能・免疫力・自律神経を整える手助けになります。備蓄品のなかに、ぜひお灸を加えてみてください。

【2】エビデンス

2025年に海南医学院(Hainan Medical University)の王凱らが発表した臨床研究では、6ヶ月間の足三里への鍼灸刺激により、LDLコレステロールや尿酸値が有意に改善し、心血管系バイオマーカーの低下も確認されました。

また、スイス中医薬大学のゲルハルト・リッシャーらが210名を対象に実施した大規模RCT(ランダム化比較試験:信頼性の高い研究手法)(2025年発表)では、足三里への灸刺激が慢性疲労感の長期的改善に鍼刺激よりも優れた持続効果を示し、副交感神経活動を即座に高めることが報告されています。この成果により、リッシャー教授は2025年ICMART世界大会にて科学賞を受賞しました。

さらに、成都中医薬大学の曾芳らの研究により、足三里刺激がfMRI(機能的磁気共鳴画像法)上で脳腸相関を正常化させ、機能性ディスペプシア(FD:機能性胃腸症)の症状を大幅に改善することが確認されています。

【3】ツボ塾の見解

これらの研究結果は、足三里が単なる伝統的なツボにとどまらず、迷走神経を介した「生体制御のスイッチ」として機能することを示唆しています。

当院でも、自律神経の乱れや胃腸の不調を抱える患者さんに対して足三里への施術を日常的に行っており、食欲の回復や倦怠感の軽減といった改善を多く経験しています。25年以上の臨床のなかで、足三里ほど幅広い症状に対応できるツボはほかにないと実感しています。

緊急時に限らず、日頃からお灸で足三里をセルフケアする習慣をお勧めします。まずはドラッグストアで手に入る台座灸から始めてみてください。

【4】LINEのご紹介

\ 無料相談はLINEから /

体調管理のこと、ひとりで悩まないでください。 木もれび鍼灸院では、LINEでのご相談を受け付けています。

👉 LINEで相談する

お気軽にメッセージをお送りください。

【使用したエビデンス一覧】

  1. Wang Kai, Ren Ruibao et al. / 2025 / A phase 1/2 pilot study of acupuncture and moxibustion at Zusanli (ST-36) / PubMed: 41402698
  2. Gerhard Litscher, Li Tie, Liang Fengxia et al. / 2025 / ICMART Science Award 2025 / ResearchGate
  3. Zeng Fang et al. / 2025 / Effects of acupuncture versus moxibustion on functional dyspepsia / PMC: 12372385
  4. Zeng Fang, Chen Jiao et al. / 2017 / Cerebral mechanism of puncturing at He-Mu point combination / PubMed: 28616042

コメント

このブログの人気の投稿

良性発作性頭位めまい症の再発を防ぐ鍵は「黒キクラゲ」|ビタミンDと鍼灸の視点から解説