ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)に効く手のツボと筋膜リリース|鍼灸師が60秒セルフケアを解説

【概要】

ゴルフ肘(肘の内側の痛み)でお悩みの方へ。鍼灸師が手のツボを使った60秒筋膜リリースのやり方を解説。スプーン1本でできるセルフケアで肘の痛みの改善が期待できます。


【本文】

【1】結論

ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)でお悩みの方へ。肘の内側の痛みには、手のツボを刺激する筋膜リリースが効果的です。物を持つたびにズキッと走る痛み、手首を捻るだけでつらい感覚――そのお悩み、スプーン1本・60秒のセルフケアで改善が期待できます。

【2】エビデンス

ギヨン管症候群と上腕骨内側上顆炎の関連について、臨床研究では内側上顆炎患者の約20%に尺骨神経障害の症状が認められることが報告されています。

手関節の尺側に位置する短小指屈筋のエリアは、尺骨神経の走行と密接に関わっています。遠位部(手首側)での筋膜の癒着や神経の絞扼が、近位部(肘側)の腱付着部に過度な牽引力を加え、痛みを増悪させるという「生体力学的代償」のメカニズムが示唆されています。

さらに、「ダブルクラッシュ症候群」の概念では、神経の複数箇所での絞扼が個別の絞扼の総和以上の損傷をもたらすことが知られており、手首と肘の両方にアプローチする重要性を裏付けています。

神経グライディング(神経の滑走運動)やエキセントリック運動(遠心性収縮)による段階的な腱負荷プロトコルの有効性も報告されており、筋膜リリースによる組織の癒着解除はその第一歩として位置づけられます。

【3】ツボ塾の見解

論文の解釈:

これらの研究結果から、ゴルフ肘の痛みは肘だけの問題ではなく、手首から肘にかけての筋膜・神経の連鎖が深く関わっていることが示唆されます。

臨床での実感:

当院でも、ゴルフ肘の患者さんに対して肘だけでなく手首や手の筋膜にアプローチする施術を行っています。特に短小指屈筋周辺の筋膜を緩めると、肘の圧痛や動作時の痛みが軽減するケースを数多く経験しています。手の遠位部への介入が肘の痛みを変化させるという事実は、東洋医学でいう「経絡」の流れとも一致する興味深い現象です。

患者さんへのアドバイス:

ゴルフ肘でお困りの方は、まずこの動画で紹介しているスプーン筋膜リリースから試してみてください。場所の取り方に少しコツがいりますが、橈骨遠位端から小指の付け根を結ぶラインの上3分の1を意識すれば大丈夫です。1日60秒、1週間続けてみて、痛みの変化を確認してみてください。

【4】LINE紹介

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【使用したエビデンス一覧】

Ulnar Nerve Entrapment at the Elbow (Cubital Tunnel Syndrome)

https://orthoinfo.aaos.org/en/diseases--conditions/ulnar-nerve-entrapment-at-the-elbow/

How to Do Ulnar Nerve Glide Exercises: A Step-by-Step Guide

https://int.livhospital.com/how-to-do-ulnar-nerve-glide-exercises-a-step-by-step-guide/

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