【概要】
ホルムズ海峡閉鎖で迫る医薬品不足。夕張市で病院がなくなり住民が健康になった事実から、薬に頼らない体づくりの価値を鍼灸師・弓削周平が解説します。
オイルショックによる医薬品不足に不安を感じている方へ。薬が手に入りにくくなる時代だからこそ、東洋医学のセルフケアや鍼灸が持つ「機械も電気も薬も必要としない」という特性が、あなたの体を守る力になります。
北海道・夕張市では2007年に財政破綻により、171床の総合病院が19床の診療所に縮小されました。CT・MRI・手術・高度医療へのアクセスが大幅に制限された結果、高齢者の死亡率は低下し、一人あたりの医療費も減少したという報告があります。
この現象は「夕張パラドックス」として知られています。10種類以上の薬を飲んでいた高齢者が本当に必要な薬だけに絞られたことで、副作用や相互作用による体調悪化が減ったこと。また、病院に頼れなくなったことで食事や運動など生活そのものが「治療」になったことが、その要因として挙げられています。
この夕張の事例は、今まさにナフサ危機で起こりうることと深くつながっています。
25年の臨床経験を通じて、私がもっとも強く感じてきたのは「薬で管理されている不調と、体が本当に必要としている治療は違う」ということです。慢性的な頭痛に鎮痛剤を飲み続けている方、胃の不快感を胃薬でごまかしている方、不眠を睡眠薬に委ねている方。薬が体を支えている側面は否定しません。しかし、その薬が手に入りにくくなったとき、自分の体を整える方法を知っておくことが本当の意味での「備蓄」になると考えています。
東洋医学の最大の強みは、診断に機械を必要としないという特性です。脈を診る、舌を見る、お腹を触る、話を聞く。これだけで体の状態をかなりの精度で把握できます。鍼灸で使う道具は鍼と灸だけ。極端な話、鍼がなくても指で押す、温めるだけで対応できるツボと手技があります。
当院でも、慢性頭痛・胃腸障害・不眠・自律神経の乱れといった症状に対して、薬に頼りすぎない体づくりをサポートしています。今、薬がある時期にセルフケアを「併用」して始めることが大切です。
薬が手に入りにくくなる前に、自分の体を整える方法を知っておきませんか。
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