正常眼圧緑内障とフラマー症候群|鍼灸で視神経の血流を守るアプローチ
【概要】
日本人の緑内障の9割以上は眼圧が正常。その背景にあるフラマー症候群の特徴と、鍼灸・セルフケアによる血流改善のアプローチを、大阪府池田市の木もれび鍼灸院が解説します。
【本文】
【1】結論
正常眼圧緑内障でお悩みの方へ。眼圧は正常なのに視野がどんどん狭くなっていく——その恐怖は計り知れません。正常眼圧緑内障の背景には「フラマー症候群」という血管が過敏に反応する体質があり、自律神経の調整と血流改善を目的とした鍼灸やセルフケアが、眼科治療を補完するアプローチとして注目されています。
【2】エビデンス
2017年に発表されたソウル大学校医学部の研究(Park et al.)では、正常眼圧緑内障の患者246名と健康な対照群1,116名を比較した結果、NTG群ではフラマー症候群の特徴——冷え性、薬剤感受性、嗅覚過敏、寝つきの悪さなど——を有意に多く持っていることが明らかになりました。フラマー症候群のスコア合計値もNTG群で統計的に高く、この体質がNTGの重要なリスク因子であることがデータで裏付けられています。
また、韓国韓医学研究院によるメタアナリシス(Liu et al., 2020)では、10件のRCT(ランダム化比較試験:最も信頼性の高い研究手法のひとつ)、計426名の緑内障患者を対象に鍼灸の効果を検証。鍼灸が眼圧下降療法を補完し、視野機能の維持に寄与する可能性が報告されています。
さらに、動物実験では足部への鍼刺激により、網膜と脈絡膜の血流指標が有意に上昇したことが確認されており、そのメカニズムとして鍼刺激がeNOS(内皮型一酸化窒素合成酵素)を活性化し、一酸化窒素(NO)による血管拡張を誘導することが示されています。
【3】ツボ塾の見解
これらの研究結果から、正常眼圧緑内障は眼圧だけの問題ではなく、全身の血流調節——特にフラマー症候群に関連する血管の過敏体質が深く関わっていることが示唆されます。
当院でも緑内障の患者さんを診る機会がありますが、ほぼ全員が冷え性、低血圧、痩せ型のいずれかに当てはまります。そして腸の状態が悪い方、慢性的に下剤を使っている方も非常に多い。これは東洋医学的にいえば「瘀血」「肝気鬱結」「血虚」が重なった状態です。
当院では、目そのものではなく、みぞおちの奥にある太陽神経叢への直接的なアプローチによって自律神経を調整し、全身の血流改善を図っています。眼科治療は絶対にやめないでください。その上で、体質から整える層を重ねることが大切です。
正常眼圧緑内障でお困りの方は、まず首・手首・足首を冷やさないこと、寝る前の足湯、そして意識的な水分摂取から始めてみてください。
【4】LINE
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【使用したエビデンス一覧】
- 論文1:Park et al. / Flammer syndrome and normal tension glaucoma / 2017 / ソウル大学校医学部
- 論文2:Liu et al. / Acupuncture for glaucoma(メタアナリシス)/ 2020 / 韓国韓医学研究院
- 論文3:eNOS/NO経路と鍼刺激による網膜・脈絡膜血流上昇の動物実験研究
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