エラ張り・デカ顔の正体は「胸鎖乳突筋の肥厚」|肩甲骨下制エクササイズで顎ラインを取り戻す方法【鍼灸師が解説】
【概要】
エラ張り・耳下の盛り上がり・顎の境界線が消える原因は、胸鎖乳突筋(SCM)と上部僧帽筋の慢性過緊張による筋肥厚です。仰向けで30秒、肩甲骨を下げるだけのセルフケアで1週間〜1ヶ月で変化が出ます。
【本文】
【1】こんな症状でお悩みではありませんか?
「最近、顎のラインが消えてきた」「耳の下が盛り上がってフェイスラインがもっさりしてきた」──そんなエラ張り・デカ顔の悩みに、鍼灸とセルフケアが役立ちます。
実はこの輪郭の崩れ、太ったわけでも骨格のせいでもなく、首の筋肉「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」と肩の上の「僧帽筋(そうぼうきん)」が慢性的に緊張して分厚くなっていることが原因のことが多いのです。
朝起きるたびに鏡を見て、ため息をついている方へ。1日30秒のセルフケアで、顎と首の境界線をくっきり取り戻していきましょう。
【2】研究でわかっていること
胸鎖乳突筋の肥厚は、スマホ姿勢(前方頭位)と直接結びついています。
Sternocleidomastoid size and upper trapezius muscle thickness in congenital torticollis patients(2021年, Medicine誌)の超音波解析研究では、胸鎖乳突筋の厚みが増すと、その内側を走る副神経(ふくしんけい:第11脳神経)の断面積も大きくなり、神経が圧迫を受けることが報告されています。
つまり、胸鎖乳突筋が分厚くなる=顔の輪郭が崩れる、と同時に、神経も圧迫されるという二重のダメージが起きているのです。
さらに、肩甲骨安定化エクササイズの臨床試験(2016年, Journal of Physical Therapy Science誌)では、肩甲骨を正しい位置に安定させる運動を継続した群で、
- 頸椎角(首の前傾角度)が38.7°から49.3°へ改善
- 過剰に働いていた上部僧帽筋の活動が抑制
- 代わりに眠っていた下部僧帽筋・前鋸筋が活性化
という結果が得られました。「上の筋肉を緩める」のではなく「下の筋肉を起こす」ことで、首肩の筋バランスが整うことが示されたわけです。
【3】ツボ塾の見解
この研究結果から見えてくるのは、エラ張り・デカ顔の改善には「マッサージで筋肉をほぐす」だけでは足りないということです。
胸鎖乳突筋や上部僧帽筋が分厚くなっているのは、下部僧帽筋がサボっているせいで、上の筋肉が肩甲骨を支える仕事を肩代わりしているから。だから上だけ揉んでも、また同じ場所が硬くなります。
当院でも、フェイスラインや首の太さを気にされる40〜50代の女性の方に、まず鍼で胸鎖乳突筋の筋緊張を直接緩めたうえで、ご自宅で「肩甲骨下制エクササイズ」を続けていただいています。中国・長春中医薬大学に留学していた頃から、首の状態は全身の構造を映す鏡だと教わってきましたが、25年以上の臨床でも、首の輪郭が変わると姿勢ごと整っていく方がほとんどです。
ただし注意点があります。**すでに肩がなで肩で下がりきっている方、肩が落ちて手のしびれがある方は、このエクササイズは合いません。**そういう方はむしろ肩を上げる方向の運動が必要です。判断に迷う場合は、お気軽にLINEでご相談ください。
具体的なやり方はこちらです。
- 仰向けに寝て膝を曲げる
- お腹に力を入れて、腰を床にぺたっと押し付ける
- 両手を外に開き、肘90度・肩90度の「バンザイ」の形に
- 手のひらは前向き
- その姿勢のまま、肘と肩を床方向にグーッと押し下げる
- 肩甲骨が下に引き下がる感覚を意識して、30秒キープ
腰が反らないようにお腹の力を抜かないことが、安全に効かせるコツです。
【4】LINEでご相談ください
\ 無料相談はLINEから /
エラ張り・デカ顔・首の太さのこと、ひとりで悩まないでください。 木もれび鍼灸院では、LINEでのご相談を受け付けています。
「自分の場合はこのエクササイズで合っているか?」など、お気軽にメッセージをお送りください。
【5】参考文献
- Lee, S. Y., et al. Sternocleidomastoid size and upper trapezius muscle thickness in congenital torticollis patients: A retrospective observational study. Medicine (Baltimore), 2021. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8718228/
- Im, B., et al. Effects of scapular stabilization exercise on neck posture and muscle activation in individuals with neck pain and forward head posture. Journal of Physical Therapy Science, 2016. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4842472/
- Han, J. T., et al. Effects of stretching the scalene muscles on slow vital capacity. Journal of Physical Therapy Science, 2016. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4932066/
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